学校教育に関する記事
チャレンジせんせい=福岡県添田町立英彦(えひこ)中学校 玉嶋 香代子さん(57)
◇「アリガトウ」が人を伸ばす◇
私は養護教諭、分かりやすく言うと「保健室の先生」です。5月中旬の2日間、総合学習の一環で、3年生を引率して、福岡県飯塚市などで開催された「飯塚国際車いすテニス大会」の会場に足を運びました。世界各地から約60人の海外選手が出場するこの大会は、延べ2000人の地元ボランティアに支えられています。生徒にボランティアについて学ばせようと、体験学習の場にこの大会を選んだのです。
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生徒には初日、ボランティアの皆さんに、参加したきっかけややりがいなどをインタビューさせました。初めはもじもじして話し掛けることさえ難しい様子でしたが、この一歩を踏み出すことが本校の生徒には大きな勉強になるのです。というのも、3年生はわずか5人。小中学校を通して同じ仲間と一緒に成長してきました。きずなが深いのは良いことですが、自分たちの殻に閉じこもっていてはいけません。インタビューは、そんな彼らの視野を広げる貴重な体験になったようです。
2日目、生徒たちは自分にもできそうなボランティアに加えてもらい、汗を流しました。女子2人は、私と一緒に食堂へ。コーヒーやお茶を入れたり、インスタントラーメンにお湯を入れて出したり、テーブルの後片付けまで手伝わせてもらいました。
すると、日本人選手はもちろん、外国人選手も笑顔で「アリガトウ」と言ってくれるんです。この時の選手の明るい表情と感謝の言葉は、生徒の胸に残ったはずです。感謝されると、それが自分の喜びに変わる。さらには、この感激が生徒たちの人間性も伸ばすのだと思います。机上の勉強以上に、実際に選手らを見て、触れて、感じたことが、生徒たちの豊かな心をはぐくむことにつながると信じています。
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中学時代は、心身ともに成長著しい時期。今回の体験が、将来どのような職業を目指すかの1つのきっかけづくりにもなると思います。思い切って行動した今回のボランティア経験が、生徒たちにチャレンジ精神を呼び起こしてくれれば、うれしいですね。
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英彦中 福岡県添田町落合。生徒数28人。英彦山(ひこさん)のふもとで、大自然に囲まれている。
=2007/06/03付 西日本新聞朝刊=








