学校教育に関する記事

2007年6月03日

チャレンジせんせい=福岡県添田町立英彦(えひこ)中学校 玉嶋 香代子さん(57)

◇「アリガトウ」が人を伸ばす◇

 私は養護教諭、分かりやすく言うと「保健室の先生」です。5月中旬の2日間、総合学習の一環で、3年生を引率して、福岡県飯塚市などで開催された「飯塚国際車いすテニス大会」の会場に足を運びました。世界各地から約60人の海外選手が出場するこの大会は、延べ2000人の地元ボランティアに支えられています。生徒にボランティアについて学ばせようと、体験学習の場にこの大会を選んだのです。

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 2日目、生徒たちは自分にもできそうなボランティアに加えてもらい、汗を流しました。女子2人は、私と一緒に食堂へ。コーヒーやお茶を入れたり、インスタントラーメンにお湯を入れて出したり、テーブルの後片付けまで手伝わせてもらいました。

 すると、日本人選手はもちろん、外国人選手も笑顔で「アリガトウ」と言ってくれるんです。この時の選手の明るい表情と感謝の言葉は、生徒の胸に残ったはずです。感謝されると、それが自分の喜びに変わる。さらには、この感激が生徒たちの人間性も伸ばすのだと思います。机上の勉強以上に、実際に選手らを見て、触れて、感じたことが、生徒たちの豊かな心をはぐくむことにつながると信じています。

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 中学時代は、心身ともに成長著しい時期。今回の体験が、将来どのような職業を目指すかの1つのきっかけづくりにもなると思います。思い切って行動した今回のボランティア経験が、生徒たちにチャレンジ精神を呼び起こしてくれれば、うれしいですね。
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 英彦中 福岡県添田町落合。生徒数28人。英彦山(ひこさん)のふもとで、大自然に囲まれている。

 =2007/06/03付 西日本新聞朝刊=