その他の記事
2008年2月21日
絵本の読み聞かせ大切 別府市在住・田中さん 「心を育てる」題材に講演 嬉野保育所

嬉野市嬉野町の嬉野保育所(宮崎繁利所長)で9日、絵本や教育専門書の販売に携わってきた田中仰美さん(71)=大分県別府市=が「心を育てる」の題で講演し、子どもに絵本を読み聞かせることの大切さを訴えた。
講演は保護者や保育士を対象に開かれ、田中さんは、2004年に長崎県佐世保市で起きた小6女児同級生殺害事件に言及。加害者と被害者がインターネット上のチャットや掲示板で遊んでいたことを指摘し、「相手の顔や表情を見ずに人間関係をつくり、気に入らなければスイッチオフすればいいという考えに至る恐れがあり、危険。現実と仮想の区別がつかなくなってからでは遅い。電子機器に子育てをさせないで」と話した。
また、絵本の読み聞かせについて「親子が時間を共有し、表情を見たり対話したりというスキンシップが生まれる。本を読んでやるというのは子の心を抱き締めることと同じ。安心と癒やしの時間をつくってあげて」と述べた。学習への好影響にも触れ、「学齢期になっていくらドリルをやっても、先生の話をしっかりと聞けないと効果は上がらない。読み聞かせなら人の話を聞く力が自然と養える」と述べた。
田中さんは最後に、年齢の異なる3人の子がいるという保護者からの「集中力や語彙(ごい)に違いがあるが、絵本をどのように読んでやればいいのか」との質問に回答。「一番下の子の本から順番に読んでやること。上の子が退屈してほかの遊びを始めるかもしれないが、実は耳を傾けている。積み重ねにより、より多くの本を読み聞かせることができる」と話した。
【写真説明】嬉野保育所の保護者らに、絵本の読み聞かせの大切さを訴える田中仰美さん








